盛り上がっているから負けたとは思いませんが、代表の本当の意味での正確な情報が入ってきていない中で、メディアであれだけいい雰囲気を演出してしまえば、観ている側の落胆は計り知れないでしょう。
前回大会の低い期待値が懐かしいです。
これから無駄は批判も出てくるかもしれません。
ただ、現場では、それほど、な感じだと思います。
残り試合を勝点4以上獲得できれば、、、と、それくらいの計算はしているでしょうし、3連勝すると思っていた代表スタッフはいないと思います。
ワールドカップ優勝を目指す国は、初戦の敗退なんてたいして気にしてないでしょうし、そこからどうやってチームを持ち直すかが大切で、また、1位抜け2位抜けの有利不利はあっても、優勝するなら結局はどこかの強豪と当たらなくてはいけないわけです。
結局、この敗戦で落胆しているのは、私たちだけ...そういうメディアの戦略的なやり方が、どうしても受け入れられないんです。
キックオフ前の松本の鎌田の交差点付近、明らかに車の台数が少なかったです。
日曜日であっても、ある程度込み合う交差点で、あの現象にはさすがにサッカー日本代表のパワーを感じましたが、やはり、そんなに簡単ではありませんでした。
戦術云々、試合の内容については、専門的な人がいっぱい話をするし、日本国民全員が監督だと思うので、いろいろつぶやいて、それぞれで原因を分析して楽しめればいいと思いますが、私は、もっと根本的なことだと思いました。
次の試合で勝てると言うのではなく、4年後、8年後を見据えて、やはり育成の現場がポイントだと思います。
日本の育成は、「個の力」に取り組みだして久しいですが、まだあのような舞台で違いを出せる選手は出てきてないことが、残念ではありますが、しかし、はっきりしました。
でも、私が「個の育成」ができているかと言うと、全然で申し訳ないんですが、、。
本田とドログバを比較することに意味はありませんが、ことワールドカップでは、その存在感の違いは、交代選手としてピッチに立った瞬間の会場の雰囲気が、テレビを通しても伝わってきました。
私は、ワールドカップのような代表の試合で、しかも短期決戦では、組織力ではないと思っています。
ワールドカップのような代表の試合で組織力的な感じで勝てるのは、バルサ主体のスペイン、ユベントス主体のイタリア、そしてサッカーが染みついているブラジルくらいでしょう。
ドイツも国の事業として育成を充実させ、ここ数年、その選手たちが躍動し、そういった意味での組織力はありますが、ただ、伝統的にフィジカルの強い国なので、最終的にはそこで勝負を決めてしまう強さがあります。
組織ではなく、「個の力」。
以前は、この言葉は好きではありませんでした。
しかし、世界のサッカーの流れというか、組織的なプレーのトレンドがヨーロッパのクラブシーンに移っている以上、ワールドカップで見出されるのは、組織力より、個々の戦いでしょう。
組織で戦うことのリスクは、個々の力がなくては、組織にほころびがあった時に修正が出来ないことだと思います。
ここ数年でそれを学びました。
たった一人のリーダーシップ、たった一人の存在感が、全てを変えることがあることを、私たちはもっと知る必要があるかもしれません。
全員集合、右へならえ、などをいつまでもやっていてはいけない、と感じてしまいます。
もちろん、それが必要な場面は多々あることを知っていますが、本気で何かを成し遂げるには、それは逆に足かせになるんじゃないかと、1-2の逆転負けに、そんなことを思ってしまいました。
まぁブラジルにいる選手やスタッフは、次のギリシャ戦に切替えているでしょう。
VIVA 日本!
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にもかわらず、シーズン中は何かと理由を付けては投稿してきませんでした。
・・・が、ついに初投稿せずにはいられなくなりました。
アンテを少しでも知っていただいている方なら既にご存じかと思いますが、そうなんです、アンテ史上初の「1部リーグ残留」を決めたのです。
これほどのビッグニュースを私が報告しないわけにはいけません。
でも、ここで報告しなくてもwebや選手・スタッフブログでも報告済みだから、、、どうしようかと思っていたら、ロンドンオリンピックで競泳ニッポン男女の大活躍が、、、サッカー以外で夜中に起きてスポーツを見るなんてことはほとんど無いのに、何となく惹かれるものがありました。
オリンピックが始まるというのに、メディアの取り上げ方が"なんとなく"おとなしいと感じていて、それはそれで、僕としてはOKなんですが、でも、悔しい思いをして復活をした選手がいたり、順風にみえて実は凄い苦労を重ねた選手がいたり、平成生まれの選手が多くなってきていたり、魅力的な『道のり(課程)』を持っている選手が多い気がして、正直、過去のオリンピックよりも"なんとなく"見てみたいなと思っていました。
交通事故でサッカー選手や教員という道から、新しい道を選んだ僕が一番最初に出会ったのが、ライフセービングです。
これは、簡単に言うと、海難事故を防止する活動のことですが、ライフと付いているので、人命救助というもう少し大きな意味もあります。
海に行くと、赤とオレンジの変な帽子にサングラスをしたマッチョな人を見たことがあれば、その人たちがやっている活動のことです。
ビックリする方もいますが、実は、僕、あの方たちの仲間だったんです。
というよりも、今でも仲間ですが、、。
ただ、当時は、もう少し痩せていて、マッチョ体型でしたが、、、まぁ、今はね。
当時の先輩や同級生には有名人なんかもいて、飯沼誠司なんてのは、僕の結婚式の立ち会いに人までやってくれたやつですが、最近は連絡も取らず、電話番号も分からなくなってしまいましたが、、、まぁそのライフセービングのトレーニングってが凄く辛いんです。
僕がサッカーの指導者になってから、今でもフィジカル的なトレーニングのベースにしているのが、この時のトレーニングなんですが、その中で、競泳のトレーニングがあります。
当然、オリンピックに出るほどのトレーニングはしませんが、先輩も後輩も同級生にも元スイマーが多いのは当然で、それはそれは凄い追い込むわけです。
本当に苦しいんです。
彼らの常識でしごくので、「僕は空気を吸って生きていたいです」という温情が通用せず、まぁとにかく大変な思い出でした。
だからというわけではないのですが、スイマーの素性というのは若干理解できます。
妻もバリバリの元スイマーなので、どういう思考回路なのかも何となく分かります。
競泳は個人競技ではあるけど、これは柔道や陸上競技、他の個人競技でもそうだと思いますが、実は、根の根はチーム競技なんです。
《あいつが頑張るなら、自分も頑張る。》
《自分が頑張れば、あいつも頑張る。》
自然に、必然に、こういう構図が出来上がります。
コンマ何秒という争いをしている中で、そういえばスイマーのトップトップで卑屈な人間はいませんでした。
力(技術)の無いものには、指導を惜しまず、力(技術)のあるものから容赦なくそれを盗む、そして遠慮無く、躊躇無く、指導を仰ぐ。
そんな彼らだから、「まさか」のではなく、『当然』の銅メダル三連発!
初日の高校生の活躍とエース北島の不振で、さらにチームが一つになったんだと思います。
アーチェリーでも、体操でも「自分が踏ん張らなきゃ」、「自分が挽回しなきゃ」という言葉がコメントで聞かれました。
決しておごりではなく、それがチーム競技だからです。
久しぶりに感動しました。
作り物のお涙ちょうだい番組には全く感動しませんが、あの舞台に立つための『課程』を考えば、何の言葉も必要ありません。
朝方にもかかわらず、アンテのゴール級に大声で興奮してしまいました。
メダルの色とか、いろいろありますが、それ以上の『課程』がみえ、本当の感動を味わえました。
サッカーはチームスポーツと言いますが、本当の意味でチームスポーツを理解している選手がどれだけいるか、誰か統計を取って欲しいものです。
今季のアンテはチームになれなくて苦労しました。
『チームのために』と感じさせるチームに出来なかったことがそもそもの問題で、僕の力の無さを痛感しました。
それでも、たとえ10点取られても、同じ相手に同じスコアで連敗しても、勝てそうで勝てない、引き分けそうで落とす、そういう試合を続けても、24名の選手たちは、『チームのために』という強い気持ちで最後まで闘ってくれました。
チームの身の丈に合った戦術ではなくても、それを築き上げようと努力し、奇跡を信じて戦い抜いた選手たちのここまでの『課程』は、アンテ史上に残る、史上初の快挙に見合った、そして、来季に勝負を懸けるための歴史を築いた『課程』です。
あえて『道のり』を知らせ、語る必要はありません。
ただ、何かを成し遂げた時、そこまでの『道のり』は本物で、それは言葉で伝えなくても「感動」を呼びます。
そろそろ、新しい『道のり』を歩め、新しい歴史を築け、ということかもしれません。
新しい感動を受け、与え続けるため。
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